お寺でお坊様に相談まもあん幽奇譚金縛りが解決か? 足の脹れとはさみにまつわるお話 昨日のお話の続き。 少し趣が変わってきます。 朝ご飯を食べている時に、ちょんぷーさんが切り出しました。 「今日、留守番する?」 どこへ行くのかというと、親戚のお姉さんと一緒にどうも霊能力者の家を訪ねると言う。 むむむ? そして食事の最中にぼくの金縛りの話も持ち上がり、話が進展。 「あなたも来なさい」 ということになってしまいました。 実際、まだ詳しく語っていませんが、過去2回このドンムアンの家に泊まった際がとくに頻繁に金縛りにあっている状況(そのうちの何回かはりんちーさんが乗っているのですが)そして、ここ最近の足のふくらはぎが異常に脹れていて歩くのが辛いこと。 これは先日の膝の風船事件とは違い、ここ数ヶ月慢性的に痛みを伴い、朝起きることを辛くさせている要因。本音で、ここ数日がさらに痛いところ。 「昨日は金縛りはあったの?」 金縛りのようなことは正直、朝方1,2度。 りんちーさんに舐め起こされるしばらく前。 昨晩寝る前にも気配はあったような。ただし、そんな時、りんちーさんがからだの上に乗ってきて、顔を舐めるので、そちらに注意が行くのですが。(りんちーさん分かるのかな) 結局11:00頃、仔犬3匹を親元に返し、出発。 タクシーを拾い、北へ。 メンバーはちょんぷーさんと親戚のお姉さんとぼく。 30分くらい走り(その間ぼくは仮眠)新興住宅地に到着。でも、留守。事前にアポを取っていないのがタイらしい。。。。 なので、ぼくはタクシーから降りることなく、違う場所へ向かうことへ。 どうもお寺に向かっている様子。 バンコクの北部ラムルックカのこのお寺。地域で尊敬されているお坊様がいるとのことで、ちょんぷーさんもそこに向かいたいらしい。自然とぼくも同行することへ。 しばらくタクシーは走ると看板を曲がる。 するとすごい傾斜の橋が。 これは大型車は上がれないでしょう。 このエリアはこのような傾斜の橋が多いです。 そして橋を降りるとお寺に到着。 すごく寂しいお寺でした。 敷地にはたくさんの仏像様があります。 そして涅槃寺院でも見かけるようなサタンお参り(少額コインサタンを入れていく)もありました。奥のほうには学校のようなもの。でも寂しい。野犬も多い。やたらと多い。 そしてお坊様は外出中。 それでも待つと言う。 なのでタクシーに待っていてもらい、ご飯代もご馳走し、ぼくらはしばしお寺へ。 せっかくだから、ぼくはデジカメで撮影。 その後を二人がついてくる。 奥のほうが気になるぼく。 立っている仏像と横になっている仏像がある。 (もしかすると横になっているのはなくなった方のミイラかな?そこまで確認せず) その辺りを見渡していると、ぼろぼろになった猫が1匹。 年老いているのかな? トイレをするのかな? 二人が追いつき、仏像を見ていると、先の猫がさらに近くへ。 やはりトイレのスタイル。 違った。 親戚のお姉さんが気がついた。 全身濡れて、かつ下半身が紐かなにかで結ばされている。 よく見ると痛そう。 親戚のお姉さんが解こうとする。でもなかなか解けない。 ぼくはカバンを探る。 はさみを持ってきているのを思い出したから。 毎回持ってきているわけではないけど、新聞の切り抜きでもできるかなと昨晩自宅を出るときに入れてきたもの。 それを使い紐を切る。 見渡すともう1匹濡れている猫が。これは縛られていない。 すぐそばは川。そこを覗く。 すると子供達が魚を釣っている。 ちょんぷーさんが声をあげる。 「でっかい魚」 でかかった。こんな川にこんな魚がいるの? 30センチはあろうかという魚。何の種類だろう。 「写真とっていいよ」 とちょんぷーさん。 撮りたくない。そう思う。 多分、先の猫を紐で結び川へ投げ入れ、それで驚いた魚。 そんな残酷な後は記録に残したくない。 親戚のお姉さんも察したのか、なんで猫が濡れている、と子供達に言う。子供達はキャキャと言っているのみ。 いいのか?これで? こんな場所にはいたくないと思った。 確かにお寺に入る手前には貧しそうな家の集合体があったけど。 でも残酷すぎる。 早く帰りたいと言うと、ちょんぷーさんはもう少しお坊様の帰りを待っていいか、と言う。しばし辛抱。 それから20分ほどしてお坊さまが戻ってきた。 ところが急に思い立ったので何も準備していないぼくら。 入り口でろうそくなどを買い、封筒にお金を入れ、お坊様のそばに座ることに。総勢20人ほどが集まっている。 最初男性が新居の相談を。 次に女性が書類(見積もりか会計の書類か)をお坊様に相談。 男性が背中が痛いことを相談。 女性がなにか相談。 母親が子供のことを相談。 皆、色々相談するんだな、と感じる。 母親がお坊様にお願いする。 「子供になにかいただけませんか?他の子供はもらっている」 するとそばのものを探しているお坊様。 なかなか見当たらない。そこで紐の束を持ち、首にかけられる大きさにまとめ始める。その間5分ほど。 ところが、今度は紐を切るものを探し始める。でも見当たらない。 そこでぼくが先のはさみをカバンから出す。 お坊様がそれを子供に渡しなさい、と指示する。 ぼくは子供に渡す。 子供がお坊様に渡す。 そして切る。 はさみはお坊様の備品コーナーへ。 あー戻ってこないよ。 「大丈夫?」 ちょんぷーさんが尋ねる。 大丈夫。こういう運命だったのでしょう。 猫を助け、お坊様を助ける。 お坊様がちょんぷーさんに尋ねる。 ちょんぷーさんはぼくの金縛りのこと、足のふくらはぎのことを相談。お坊様、金縛りのことは大丈夫。足の脹れは踏み入れてはいけないところに入ったので足が痛いのだろう、とのこと。 (どこに行ったのいうのか??? いまだに想定できず) そこで、おまじないの入った白いパウダーの塊と水をいただく。 これを付けなさい。 ついでちょんぷーさんが、 「いつ家が住めるでしょうか?」 と聞く。 お坊様、「じゃあ今どこに住んでいる?」と。 そりゃそうだ。 ちょんぷーさん、「家を買えるのはいつ?」と言い代える。 お坊様、「来年」 んんんん? 誰が買うんだ?ぼくはお金ないよ。 謎が残る。宝くじ当たるのかな??? こうしてお寺訪問を終える。 ドンムアンの家に戻り、疲れた僕は昼寝へ。 するとりんちーさんは最初は起きろと鼻をかもうとするけど、そのうちぼくは熟睡へ。 2時間ほど寝ていたらしい。 足はそんなに痛くない。でも左腕が痛い。 話を聞くとりんちーさんも一緒に昼寝をぼくのそばでしていたらしい。ぼくの腕をまくらにしていたようで、そりゃ10キロのりんちーさんが乗っていたら重いはずだ。 結局20時過ぎに自宅に戻ることに。 この時、いつもなら、ワンワンワンと騒ぎたれるりんちーさん。「どこ行く!なぜ帰る!」と言っているのと思っていた。 でも、この時はりんちーさん、何も言わず。 そういえば、お寺から戻ってきたときも、いつもの「お帰りワンワン!」がなく、じっと5秒ほどぼくを見ていたりんちーさん。 「また来るってわかったんだね、頭良いねりんちーさん」 と、ちょんぷーさんが言う。 そうじゃないような。 もしかしたら、いつもりんちーさんはぼくではなく、ぼくの後ろにいる何かに「なんでお父さんと一緒に行く!」と言っていたのかも。それが今はいないのでりんちーさんは騒がなかったかも。 犬は何かを知っている!? 帰宅してPCに向かい、急ぎ更新など。 その後お風呂に入り、ちょんぷーさんに白い粉を塗ってもらう。 この効果はいかに? そんなに早く訊くものか、と少し懐疑的になっていますが、でもなんとなく一夜明けて状況がいいような。これはしばし静観ですね。今晩は腰にも塗ってもらおう。 まもあん |